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物件レポート

20191015 ノンアスベストのスレート屋根に塗装する時

前回の台風同様、風がとても強くて前回と重ねて被害に遭われた方も多いと思います。屋根職人は既に2か月先まで予定がビッシリ埋まっていて職人の界隈でも腕のある職人だと新規工事は来年以降になるという話もあります。

さて、今日は対象となる屋根についての話ですが、皆さんはアスベストという言葉を聞いたことがあると思います。見た目は石のような素材で、一塊になって固着している分にはいいのですが、台風による表面劣化などで粉末状になった粒子が風で飛散すると、それが呼吸によって体内に取り込まれ悪性疾患になることが知られています。防音、保湿などの材料として優れている為、立体駐車場や体育館や役所等の公共の建物やマンションや一戸建てなど日常生活に近い場所でも使われているものですが、使用量や施工方法などが厳しく制限されています。建物を解体する場合にはアスベスト飛散防止措置を講じることはもちろん、解体後の処分に関してもルールが厳しく定められているほどです。

アスベストは防音、防湿といった目的から建築資材としては主に建物の外側で使われることが多い材料です。昔ながらの瓦屋根ではなく5ミリ程度の板状になった屋根材を重ね合わせて施工されている家をよく見かけます。軽いので建物に必要以上の荷重がかからず施工も容易で安価です。スレートとかカラーベスト、商品名ではコロニアルなんて呼び名もあります。この屋根材もアスベストの使用制限の流れで、各屋根材メーカーは含有率を極めて低くしたノンアスベストという商品を販売した時期がありました。このノンアスベストという商品はアスベスト含有率は低くていいのですが、耐用年数が著しく短いという欠点がありました。これはルーフィングを主な仕事にする職人や塗装屋であれば必ず知っているはずです。ノンアスベストの商品に関する苦情はメーカーにも入っていると聞いていますが、「経年劣化」で対応されてしまうようです。

千葉県の屋根被害の状況を見た多くの職人もこれを指摘しています。このノンアスベスト商品の特徴として、施工後10年もしていないのにひび割れや反りが多く見られると言います。板状の屋根材は1枚板ではなく何枚もの薄い資材を重ね合わせてできている複層状になっており端の方から開いて反ってきます。2階バルコニーなどから屋根を確認してみてください。そのような屋根材を、ただの劣化とひとくくりにして部分的な補修をしたり、上から塗装してしまうようなことは避けてほしいです。少なくともそれを指摘して説明してくれるリフォーム会社に依頼するべきです。説明を受けた上で、予算やメリットデメリットを考慮してどう補修するかを検討しましょう。

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