母屋下がりを検索して
母屋下がりというキーワードでこのブログに辿りつく方が大勢いるようです。確かに「母屋下がり」と検索すると上位に出てきます。一応正直に書いておきますと、私は建築の専門家ではないし設計の知識を持っているわけでもありません。但し、母屋下がりを「誰が気にするのか」については分かっているつもりです。そして母屋下がりをした家に住むのは「誰か」ということも分かります。ですから、作り手が感じることと、ユーザーが感じることと、その取引に携わる利害関係者の立ち位置がどうであるかによって、母屋下がりの解釈は全て異なるということも分かるわけです。 私のブログは反面教師的な要素が多いと自分でも思っています。これを教訓にして失敗しないように!というアドバイスになっています。判断するのは個々の自由ですが、知識も経験にも長けた不動産業従事者都合でいい様にされてはエンドユーザーが泣きを見ます。そうした背景がイヤで私は独立した自負もありますので、今回の母屋下がりに関する記事に限らず、業者目線とユーザー目線とでこれだけ違う!ということはズバッと書いているつもりです^^。実際に母屋下がりの件に関しては「言われてみればそうだ」という反応をいくつか頂きましたし、この記事から別の取引に繋がった例もありました。そういった意味で何気ないひとつの単語もブログ記事として有効なんだと思うこのごろです。 さて、しつこいようですが母屋下がりは「土地を契約する前」に予測はつくし、「間取り設計の前」でもおおかた予測はつきます。制限される数字が正確かどうかは別にして、母屋下がりしそうかどうか「疑いをかける」ことは可能です。素人には難しいことでも不動産業者なら絶対わかります。分かってて顧客に伝えないことが問題なのです。隠したいんです、母屋下がりすることを。そして後々揉めるのです。せっかくの不動産取引がギクシャクしては台無しです。人生の一大イベント!と営業マンはよくいいますが、本当にそう思って営業しているか?と思うことさえあります。私から言わせれば一大イベント!ならば母屋下がりすることくらい物件紹介前に調べてハッキリ顧客に伝えなさい、というものです。 横浜市内で100坪もある土地を購入しようというのであれば母屋下がりを気にすることは無いかもしれません。しかし30坪の土地でも建物付きで4000万は超えると思います。場合によっては5000万以上です。20坪ほどの狭小地で3階建てでもそうです。3階部分の母屋下がりは3種高度(高さ15m)でも気にしないといけないし、2種高度(12m)なら間違いなく3階部分のどこかが母屋下がりするはずです。しかも1母屋どころか2母屋も下がるケースがあります。これではタンスを置くのも厳しいし、窓も低くなるし、エアコン位置も制限されます。高度制限は横浜市のサイトにあるので確認してください。その他マッピーなども有効です。
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