お客様が不幸になるローンは組ませちゃダメだよ
昨日のローンに関する記事を見返していて、ふと思い出した言葉があります。私が25歳くらいの駆け出しのころに、ある銀行の支店長の方から言われた言葉です。それは「お客様を不幸にするローンは組ませちゃ(利用させちゃ)ダメだよ」というものでした。借金というのは全てが悪いわけじゃなくて、融資機関のあり方というものを教えてもらったことが始まりでした。この手の話は半沢直樹や金融腐食列島というドラマや映画などで出てくるものです。昔の言葉で言うリテールバンキングが大事なんだと。無論、メガバンクと地方銀行、信用金庫では違いますし、一言で銀行のあり方なんぞ語れないですが。メガバンクが合併前後に住宅ローン融資残高を稼ぐのに躍起になっていたのが思い出されます。
当然、金融免許も持たない不動産屋がお客様にローンを組ませるわけじゃないですが、不動産を買ってもらうのに「こういうローンがあります」と紹介や斡旋をするのは商慣習上、確かなことです。諸費用を含めた資金計画を出して、変動や固定といった金利を用いてお客様に説明する。もっと言えば、不動産を買おうとする動機や行動を起こす最初の起点になるのが不動産屋になることが多いはずです。そして、お客様を融資機関に紹介してローンを組ませてもらう。その時に「このお客様に本当に住宅ローンを組んでもらっていいのか?」を1件1件、案件ごとに本当に考えているのが融資担当者なのだと間近で感じた瞬間でもあります。
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