かぼちゃの馬車(スマートデイズ)サブリース破綻とスルガ銀行
2018年2月1日、おはようございますプラティナムハウスの岩木です。投資家のサブリースによる破綻は大東建託やレオパレスなどが数年前から問題となっていますが、最近ではかぼちゃの馬車というブランド名で女性専用のシェアハウスを運営していた会社スマートデイズが破綻とありました。収入の高い方はもちろん、会社員や公務員といった一般の投資家に土地を買ってもらい、そこへシェアハウスを建築してもらいます。運営側は一定の賃料を取決めて建物ごと一括で借り受けます。そしてそのシェアハウスに借手となる女性を呼び込んで満室にして賃料を得て、一定の賃料を投資家に支払い、残りは会社の利益。簡単に言うとこんな構図がサブリーズと呼ばれるものです。
不動産投資を検討している方がアパート経営するのと似ています。提携金融機関でローンを組んでもらうのですが、今では銀行側も引き締めが厳しくて、不動産投資案件への融資が非常に出にくくなっています。前述のスマードデイズはスルガ銀行を顧客に紹介することが多かったようです。他の銀行に比べて金利が高いですが、自己資金0円でもシェアハウス経営が出来るという文句に乗った投資家は大勢いたようです。しかも、スマートデイズの営業社員が顧客の株式300万円分を現金3000万円持ってると虚偽の報告をスルガにして金持ちを装い融資申し込みした、ともあります。なんとも恐ろしいことです。
また、銀行が融資OKしてくれたんだから信用があるということだから自分は返済できるんだ。という解釈がまことしやかに存在しているようです。なんだそれは、と思うわけですが、これは不動産に携わる営業マンがそういう雰囲気にもっていってるのも要因としてあるのだと思います。計算機を片手にパチパチやって、あなたはウン千万円のローンが組めますのでこの物件が買えます!という営業をしているからです。融資する側も、基本的に勤務先や年収や年齢といった基礎的な審査項目はあるものの、お客様の家庭環境をよく把握しているかは疑問です。融資機関は不動産業者が持ち込む融資案件がメインだと思います。お客様と一番最初に接客した不動産営業マンが、そのお客様が本当に幸せになれる買物なのか、それに必要なローンなのかどうか、倫理観がとても求められると思います。
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