20180601 準不燃クロスと不燃クロス
普段目にする壁紙には防火基準があり、不燃クロスと準不燃クロスと難燃クロスという種類があります。燃えにくい順も不燃クロス>準不燃クロス>難燃クロスとなっていて、このうち難燃クロスは滅多に使わないのですが、一戸建てやマンションでは準不燃クロスを使うことが多いです。一部、キッチンなどには不燃クロスを使いますが理由はわかりますよね。
これがオフィスになると少し違って、屋内消火設備の有無、防火区画であるかどうかで制約があります。当社ではビルやオフィスの壁紙工事に入る場合には、最寄の消防署などに出向いて調査します。調査内容は工事で使う材料だけではなく、消火栓や火災報知機や排煙施設にいたる設備についても報告することで、こういう工事をすると防火設備に影響するよね?といった打合せをするわけです。普段から住宅系の壁紙工事しか経験してない業者だと、不燃材を使わないといけないのに準不燃材で職人に発注かけちゃう、という話をよく耳にしますので注意しましょう。
ちなみに、不燃材料を使わなければならない箇所は壁紙の下地である石膏ボードも不燃材となります。壁紙だけ不燃で石膏ボードは難燃ではNGです。当然、不燃材の方が高くつきますから、どうせ壁紙で見えない箇所だからコレで・・・なんてことをやる業者は意外と居るんです。現場監督をつけるとか施工写真を提出させるとかした方がいいです。
この記事へのコメント