20180713 分譲会社や施工会社はリセールバリューに影響するか
平成9年に私が不動産業界に入った時には主に中古マンションの売買がメインの仕事でした。当時は新興系のデベロッパーはまだ少なかったので、三井のマンションならパークホームズ。ややこしいが、三菱ならパークハウス。シティハウスといったら住友だし、クリオやライオンズマンションはまだ聞くけど、ダイアパレスはもう無いし、エンゼルハイム、エスペランサ、ハイネス、サングレイスとっても何それ?どこが分譲したの?という感じでしょう。
さて、少なくとも私がこの業界に入った頃は、財閥系のマンションだと広告を出すときに大きくマンション名を載せた記憶があります。それだけ謳い文句になるであろう、と考えたし上司も広告デザインでそう指示をしていました。浴室乾燥機が付いていようものなら豪華設備としてキャッチにしたし、外観タイル張り!なんて載せたこともありました。パソコンなんて無かったので、東京カンテイから取った間取りやパースを切り貼りしてチラシを作ったものです。
この時に、売れ筋と呼ばれる中古マンションがありまして、それは築浅であったり値段が安かったりするから、成約に直結する要素があればあるほどに売れ筋呼ばわりされていたわけですが、やはり財閥系の冠の付いたマンション名や、スーパーゼネコンと呼ばれる大林や大成や鹿島といったところが施工会社であると、強気な価格設定でも売れたような気がします。分譲主、施工会社、管理会社がほぼ談合的な臭いがプンプンする中で決まったように名を連ねているわけですが、買う側にとってみればそこはもちろんスルーして、兎にも角にも信用になるんです。
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