20180716 昭和56年6月以降の建築確認(新耐震基準)は安心なのか
一戸建ての住宅ローンの借入れ条件やリフォーム補助金を受けることができる条件において、昭和56年6月以降の建築確認通知日付や登記簿謄本での新築年月日を元にしていることが結構あります。いわゆる新耐震基準で建てられているかどうか?をこれらの日付で判断しているわけですが、不動産会社の営業マンが「新耐震だから大丈夫ですよ!」と話すのを聞くと少し違和感があります。何をもって大丈夫なのか?なのですが、構造が頑丈で安心ですよ、という意味ではないことを改めて伝えたいと思います。
全ての建築物の現地確認をすることができないから日付で判断しているだけであって、本当にその一戸建てが設計通りの新耐震基準で建築されているかは、ホームインスペクターや建築士であっても、見る人によって指摘事項が違うなんてことはザラです。ある人は危ないと指摘しているのに、とある人は大丈夫と言って承認印を押しちゃう。中には、床下にも天井裏にも入らずにメクラ印を押す人も居る。これはとても怖いことです。ちょうど旧耐震からの移行期である時期でもあるので、日付は昭和56年6月以降であっても、設計する人や現場の大工が追いついてないこともあって欠陥が見つかることは多いです。
この記事へのコメント