20200625 住宅ローンを一括返済 抵当権解除(抹消書類)を紛失 再発行
不動産売却と同時に住宅ローンを返済するのではなく、売らずに住宅ローンを一括繰上げ返済することがありますが、対面ではなくネットで返済すると銀行や保証協会から封筒が郵送されてきます。しかし、ローンを返済したからもう終わりと思ってしまい、そのまま封筒を開封もせずに仕舞ってしまう方がいらっしゃいます。なかには中身を見て「返済したんだからもう不要だろ」と勘違いしシュレッダーで裁断してしまう方もいるようです。
しかしこの封筒には抵当権を解除するための大事な書類が入っています。解除証書、委任状などです。ローンを借りる時にはその家を担保提供していることが大半ですから、ローンを返済し終えたことでその担保を解除するための書類が銀行から返送されてきたというわけです。この書類はそのままにせず、司法書士などへ依頼して「抵当権(担保)を解除」してもらわないといけません。抵当権抹消登記などと呼びます。
ローンを返済したら司法書士に頼んで抵当権抹消登記手続きをしてもらう。なんてことは常識で知ってることではないので教えてもらわないとわかりませんよね。対面なら返済時に銀行が教えてくれるかもしれませんが、インターネット上で返済手続きした場合は、封筒が郵送されてきても「なんだこれ?」という感じで放っておいてしまうのは仕方ないことだと思います。
もし、この書類を紛失したとしても再発行の手続きをとればいいのですが、また銀行に出向いて再発行手続きの書類を書いてと面倒ですし、もし売却日が決まっているような場合だと日時が逼迫していて慌てることになります。再発行手続きには2週間程度かかると言われていますし、費用も数万円かかります。再発行と言っても紛失したものと同じ書類が発行されるわけではありません。抵当権を抹消するための代替え書類が発行されるのです。同じように司法書士に依頼すればいいわけではなく事前確認制度といった本人確認手続きなどが必要になることもあり手続きが少し煩雑になって司法書士への抹消登記手数料が割高になります。
住宅ローンを一括返済したら封筒が送られてくる。
それはそのままにせず司法書士に頼んで抵当権抹消をしてもらう。
と覚えておきましょう。
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