先日、自宅のインターホンが鳴って出て見ると若い作業服のお兄さんが「ちょっといいですか？」と声を掛けてきた。「ご主人、あれ屋根ヤバイっすよ」と言うので外に出て一緒に見てみる。お兄さんが言うには棟板のビスが飛んで浮いてるのでそこから雨が入ってるから直した方がいい、とのこと。「ほら、あそこです！浮いてるでしょ？」と言われても目が悪い私には残念ながら見えない。そもそも一戸建ての屋根の上なんて普段からいつも見てるわけないのだけど、お兄さんは「いつもこの道を通ってて気になって仕方なかった、今日はお伝えできてよかった」と言うのです。私も100％信じ込んでしまい、「ご親切にどうもありがとう、知り合いの職人さんに見てもらうわ」と告げて帰ってもらいました。でもお兄さんは営業するわけでもなく名刺もくれませんでした。

後日、自撮り棒で撮影してみたがビスの抜けも無いし棟板が浮いてる感じもしない。これが見えるとしたら相当な視力があるか、上部からドローンなどで撮影するか、望遠鏡を覗かないと判別すら難しいけど、「ほら、あそこです！」と豪語するんだからお兄さんの目には何かの欠陥が映っていたのだろう。知り合いの職人さんにも見てもらったけど問題無さそうとの回答だったのと、「それ、ホーハンじゃないの？」と心配されて初めてその可能性に気づいたリフォーム業を営む私。もちろん、確実に訪問販売だと言い切れるわけではなく、本当にあの作業服のお兄さんの善意で知らせてくれて、それが単に見間違いや勘違いだった可能性もある。怖い怖い。