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物件レポート

20240115 耐震等級や新耐震だと安心ではなかったのか?

元旦から大きなニュースが続いております。当社の過去のブログにもアクセスがあるようで過去ログの中では特に津波の高さに関する記事へのアクセスに集中しています。「3mは一戸建てで言えば2階床面まで浸水する高さなので侮ってはいけない。」元旦の能登半島地震でSNSでよく見るコメントがありました。「木造か鉄骨か」そのような耐震に関するキーワードでアクセスしてくる方も結構いるよるです。当時ブログを書いた時は津波の遡上高とビルの高さについて設計事務所などからコメントがあったり、専門家やテレビ番組の製作会社からも裏取りの電話があった記憶があります。

高さを求め、3階建てか4階建てかで個人が自宅やアパートを建てようと考える時、木造だと3階建てまでが現実的だということはお世話になる建築業者や住宅展示場巡りの段階で話に出るのではないかと思います。個人的に構造計算の入る木造3階建ては狭小地であっても悪いとは思わないです。最近のニュースでは木造の高層ビルについて聞くようになりましたが、まだまだ木造4階建ては技術的にもコストや許認可の面でもハードルが高いので一般的な住宅では検討初期の段階で候補から外れてくることが多い気がします。鬼怒川決壊の時のヘーベルハウスやミサワホームなども具体的な社名が出てニュースにもなっていたと記憶していますので、その点は各メーカーが自信をもって営業する機会も多いのではないかと推測します。

能登半島の地震では、定点カメラでも土煙を上げて倒壊する家屋や大きなビルまでが基礎付近から折れるように倒壊するというショッキングな映像も流れてました。旧耐震のピロティ構造に見られる弱点を指摘する意見が多かったです。大手ハウスメーカーなどは専用の耐震実験装置を用いて耐震等級だけでは測れない継続的な縦揺れや横揺れに対する柱と壁の損傷や負荷のかかり方を日々研究するとともに、ガル数と呼ばれる加速度を見て耐震等級以上の耐力を持つ構造体を作るにはどうすればよいか努力していると聞きます。私自身もお客様と一緒に展示場へ伺った際に「岩木さん、耐震等級と実際の耐力は違います。等級通りに実際の地震で耐えるかどうかは別の話です。」と隠さずに言ってくれる営業マンが居るメーカーは好印象を持ちます。

今や建売住宅でも図面に耐震等級という文字が当たり前のように表記されています。ハウスメーカーなら当たり前の表記だったものが建売住宅でもそういう傾向ですし、わずか10年前に買った建売住宅をリセールする場合に「この物件の耐震等級は?」とか「優良住宅や省エネ基準についての図書は?」なんて質問も当たり前のように出てくる時代です。不動産を売る時には第三者によるホームインスペクションを通じて診断書を出すという取引も珍しくなく不動産売買の仲介においても大きな変化を感じているところです。

柱や壁などの部材や位置などが机上で分かっていて、決められたフォーマット上に数値を入力すれば何等級かはわかりますが、私たちのようなリフォーム業者は「新築時の設計図書通りになってない」ことが少なくない現状を目の当たりにしています。筋交いが無い、パワーボードだと思ったらただのベニヤ合板だった、構造躯体に排水穴を勝手にあけている、通し柱が寸足らず、ホールダウンがスカスカ、基礎のアンカー不足など、昭和の建物ならありがちな欠陥が平成の建物でもよくみられるので、その都度施主に報告するのが怖いくらいです。こうした見えない箇所を確認してくれる第三者機関による10年の瑕疵保証制度なども、検査する資格者の技量や経験でも左右されるし、もはや名ばかりで形骸化してることもあるのだろうと薄々感じております。

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