20240525 シャッターワイヤー、スプリング、パネル交換 三和 金剛 東洋 文化
埼玉県でシャッターの修繕工事がありました。オーバードア(オーバースライダー)と呼ばれるもので、シャッターを持ち上げるとパネルがロール状になって収納されるものではなく、天井面に向かってそのまま上昇するタイプです。一般的な住宅にあるシャッターはサッシ上部にシャッターボックスと呼ばれる収納部がありパネルがクルクルと回転してロール状に収まります。オーバードアは長方形のパネルが何枚もヒンジで連結されているものが多く、そのまま垂直に上昇したり、レールをつたって天井面を這う様に上昇するものとあります。手動、電動などがありますがパネルに車両などを接触させてしまうとレールから脱輪したりパネル変形やスプリングの断裂などが起きるため、そのような修繕作業を行うというわけです。
当社でも毎週のように倉庫などの施設に取り付けられている各シャッターメーカーの修繕依頼を受けることが多いです。オーバードアは電動タイプであってもパネル重量が結構あるので電気の力に加えてシャッター上部の大きなスプリングバネで上昇を補助する仕様になっています。スプリングはドアの大きさ、施設が常温か冷凍かなどによってパネル厚みも違い重量が全く違うので、どのメーカーであってもパネルにシャッター番号が記載されたシールが貼ってあります。アルファベットや数字の組み合わせになっていることが多いので、この番号をメモして全体や拡大写真などがあると修繕を受ける側からすると見積もりしやすいです。
各メーカーによって違うのはもちろんですが、バース開口部(間口)、小型用か大型用か、手動か電動か、倉庫内はチルドかフローズンか、パネル厚みや枚数、天井高によってはレールが垂直か天井に這うように湾曲しているか、加えて高所作業車両やローリングタワーが必須か脚立作業かも確認したいです。小型バースの手動タイプでチルド庫設置なら比較的安価にできて、ワイヤー交換なら材工で約7万円、スプリング交換なら約15万円といったところです。冒頭の写真にあるような太いスプリングはパネル数も厚みもある冷凍倉庫で使用されることが多くスプリングだけで30万円ということも珍しくありません。天井高6mの倉庫だとこれに高所作業車回送やオペーレーター費用も必要になりますから総額で40万円以上することもございます。
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