2級建築施工管理技術検定の実地試験 私の経験記述回答 プラティナムハウス
リフォーム屋の知人からセコカンの実地試験の記述について聞かれたのでブログネタで少し書いておきます。今回の問題1-1は工程管理についての設問で、具体的な設問内容としては①材料②工事用機械・器具・設備③作業員の手配や配置をする際に、留意した内容と着目した理由を工種名をあげて記述するものです。
私は試験勉強で工程管理と品質管理についてヤマを張っていたこともあり、過去の現場でアルミサッシをクレーンで搬入したことについて記述想定をしていたことが功を奏し、①をアルミサッシ、②を移動式クレーン、③をオペレータ増員という内容としてまとめることにしました。(作業員といっても警備員配置はNGだった)
一戸建てのリフォーム現場においてアルミサッシの搬入時に前面道路が狭く移動式ラフタークレーンを横付けすることができなかった。手運びによる搬入では通勤通学による通行規制や作業時間超過が考えれるので工程に影響を及ぼすことを憂慮した。隣地の空き駐車場部分を前もって使えるように手配し、そこからクレーンを吊り上げて現場敷地内に搬入することにした。そこでクレーンオペレータと玉掛け資格者の2名配置としアーム操作手と吊り荷側とで合図を掛け合いながら安全を確保した。
このような内容を回答用紙の枠に入るように収めました。
問題1-2は、工期を短縮する為に有効な手段とそれらがもたらす良い影響についての設問であったので、過去の現場で一戸建ての1室をリフォームしたときの内容をまとめることにしました。
一戸建ての1室のリフォーム現場において、施主の背丈が高く喘息持ちであったことから、天井は空間面積を確保するために構造材となる梁が造作材を兼ねる集成材で見栄えよくし、壁材も工場でプレカットした構造用合板として壁紙を極力使わない方法とすることで壁紙施工手間を省いた。また、各材料はホルムアルデヒド放散量が極めて低い数値のものとし施主の健康状態を考慮したうえで廃材コストも抑えることができた。
このような内容を回答用紙の枠に入るように収めました。
参考書などの回答例のページには、学科の選択問題は載っているものの記述の模範解答は載ってないことが多いです。各専門学校や専門書の回答例をそのまま覚えて写したようなものは減点対象にもなっているということなので、ありもしない工事を作り上げて書いて前後の辻褄が合わないとか、絶対に避けるべきです。これから受験される方で、小規模なリフォーム工事しかやってない方が、「空想の」鉄筋コンクリート工事のことをいきなり書こうとしたって無理です。受験申請書に過去の実務経験も書いてるわけですから整合性も取れなくなります。小さなリフォーム工事をやって自分なりに工夫してお客様に喜んでもらったこと、それを具体的に書けばいいのです。その工夫が工程に影響したり、安全や品質にも繋がっていくわけですから。
この記事へのコメント